錦織 新さんの新刊「真実の引き寄せの法則」を読んだ感想と概要

錦織さんはソフトバンクグループに勤務していた時に、編集者としてエイブラハムの「引き寄せの法則」をプロデュースし、シリーズ累計で40万部を超すベストセラーに育て上げました。引き寄せの法則に関連する書籍は書店に溢れており、私も10冊程度は読んだと思いますが、誤解を招く内容であったり、引き寄せの本質が抜けていたりと満足のいくものはありませんでした。本書は宇宙の法則に基づいており、スピリチュアルに理解のある人や偏見がある人に対しても、とても分かりやすく解説しています。錦織さんの奥様がヒーラーをされていることも手伝い、簡単にできるさまざまなワークを紹介したり、よりよい人生の過ごし方などを含め、バランスの取れた良い作品になっています。バシャール等の高次の存在からユーチューブなどを通じて引き寄せに関わる正しい情報がすでに伝えられていますので、私が興味を持ったポイントに絞って紹介したいと思います。

一番大切なことですが、引き寄せの法則とは、「思ったことが実現する」とか、「願えば叶う」とか、「願望が自分に吸い寄せられる」というものではありません。宇宙の法則である「波動に共鳴するものが引き寄せられる」というのが真実です。さらに顕在意識で思ったことが実現するのではなく、心の底にある潜在意識レベルで信じ込んだこと、すなわちビリーフ(信念)が現実化しています。ですから表面的に「私は金持ちである」とか「私は偉い」と意識したとしても、ビリーフに「自分には受け取る資格がない」とか「自分なんて大したことはない」などがあれば、それが現実化します。さらにこの法則には深い意義があり、願望実現に留まらず、魂を成長させることを意図しています。

ではどんな時に願望が実現するのでしょうか。それは、直感が冴え、シンクロニシティが起こる時です。「私は私だけではない。自分を超えた大きな力と繋がっている。」という感覚がある時です。私たちは宇宙からこの地球にやってきている存在であり、ハイヤーセルフやトータルセルフなどから生命力であるエネルギー(無限の生命力、創造力、豊かさ、叡智、光、愛、美しさ、健康)をもらっています。つまり私たちも本質的にソースと同じ性質を持っているのです。ですから、私たちがソースの波動とぴったりと同調するときに願望が叶うことになりますので、自分の波動を上げて、愛、感謝、喜び、悟り、平和をいつも意識できるようになることが大切です。

引き寄せの法則のモットーはソースに繋がっている時の「いい気分」「ワクワク」という感情です。頭で考える「思考モード」からハートで感じる「感じるモード」へ切り替えます。ハートは直感、さらには宇宙にも繋がっているので、アタマとは違う物事の見方や感じ方ができます。アメリカのハートマス研究所の研究によれば、心臓は電磁波を発しており、電場は脳の60倍、磁場は脳の100倍ものエネルギーを放出しています。その電磁波は体をトーラス状に1.5から2.5mの範囲で取り巻き、さらに集合意識における電磁波は地球や宇宙全体にさえ影響しています。また被験者にコンピュータを使って45枚の写真をランダムに見せる実験では、画面に表示される5秒ほど前に、先に心臓の波動に、次に脳波に変化が現れました。心臓には4万個の脳細胞が存在し、脳とネットワークを組むだけでなく、直感に繋がっていることがこのような実験を通じて理解できます。

ネガティブな感情は、ビリーフが色眼鏡のように判断した結果であり、無視するのではなくじっくりと受け止め、それからイメージで手放していきます。拳を開く手放し法を簡単に紹介します。

  • ①拳を軽く握りながら、手放したいネガティブな感情を感じる。
  • ②小指から人差し指の順番で徐々に開いていき、感情が砂のようにサラサラと落ちていく。
  • ①に戻って感情の変化を感じた後に、①②を3、4回ほど繰り返す。

願望を実現するためのポイントですが、実現したこと(完了形)を具体的にイメージした後は、期待をせずに手放し、宇宙に委ねます。私たちのもともとの意図とは異なる結果になることもありますが、今の自分の波動に合った最高の結果をもたらしてくれます。結果を期待することは、インスピレーションをタイムリーに受け取ることの妨げとなりますので、ソースを100%信じながら魂の成長をいつも心がけることが大切です。

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