刀根 健さんの新刊「僕は死なない。」を読んだ感想と概要

本書(SBクリエイティブ株式会社)は、私が翻訳家の山川亜希子さんのメルマガから、妻がご主人である紘矢さんのブログからたまたま見つけたもので、「読めばためになるよ」というメッセージを受け取るためのシンクロニシティを感じました。

全身が末期ガンに侵された筆者の323日間の壮絶な闘病の記録が日記風に克明に書かれていますが、紆余曲折を経て20日間でガンが消えてしまう奇跡的な経験をされています。そこには治療に直接関係がないように思われる魂の計画や気づき、サレンダー(手放し)、ヒーリングなどが大きく影響していることが描かれています。本書の中に記述されていますが、ガン細胞は私たちが自ら作ったものであり自分自身そのものです。自分の中に敵を作ると、敵はどんどん強くなります。ですからガンを愛し認めることが大切であり、また私たちには消滅させる力も元々備わっているのです。本書は平易な内容となっていますが、人生の意味を問うメッセージ性がある作品です。

刀根さんは企業や病院の研修の人気講師として企業で働きながら、就業時間外にはプロボクサーの指導・育成をボランティアで引き受けていました。会社の健康診断で不整脈が見つかり、心臓のCT撮影をしたところ肺に影が写っていることが分かりましたが、特に自覚症状はありませんでした。撮リ直した画像ではガンの可能性が高いとの判断により、大学病院で精密検査をすることになりました。診断結果はステージ4の末期の肺ガンで、更に脳、リンパ節、肝臓、腎臓、脾臓、腰椎、骨盤、大腿骨へ転移していることが分かりました。ネットで調べたところステージ4の生存確率は1年後が30%、5年後が10%以下で、大いに落胆してしまいました。

刀根さんは病院に入院する代わりに代替医療を選びました。ガンと戦うため生還者の書いた本や関連する書籍を片っ端から購入し、あらゆる方法を模索し日常に取り入れました。陶板浴、漢方薬、自然治癒力を高めるワークショップ、三国志の諸葛孔明がやっていた占いである奇門遁甲、爪のマッサージ、「自分は治る、自分の免疫力は最高だ」という暗示、野菜と果物中心の食事であるゲルソン療法、歌を歌うワークショップ、健康食品であるノニジュース、サプリメント、飲尿療法など、毎月30万円ほどを治療に費やしましたが、その甲斐もなくガンは強烈な痛みを伴いながら悪化するばかりでした。

遂に入院を決意し、「やることは全てやった。もう何も考えられない。神様、降参です。」と思った瞬間、目の前が急に明るくなり、爽快感に包まれました。「もう抵抗するのは止めよう。全てを委ねよう。」と決断しました。フェイスブックに初めて自分がガンであることを投稿したところ、100名以上の方から激励のメッセージをもらいました。その中のひとりの友人がどうしても会いたいと言ってきたので喫茶店で落ち合いました。彼女からは魂の成長のために自分が今回の出来事を引き起こしていること、しかもマスターレベルの高い課題を選んでいること、超えられない計画は作らないとの説明がありました。その瞬間、心の深いところから同じメッセージが届きました。別の友人からカウンセリングを受けたところ、父親の愛情に飢えていることが深い悲しみと怒りになっていることが初めて分かりました。肺ガンは悲しみに由来しており、感情を手放すことが重要であることも教えてもらいました。意を決して父親に会い、子供のころからもっと褒めてもらいたかった、認めてもらいたかったことを詳しく告白し嗚咽し、父親も泣いていました。「自分は治る」というメッセージが心の奥深くから聞こえてきました。また別の友だちからは過去生を見てもらったところ、今生は長生きする計画を立てて生まれてきていること、ほとんど全ての過去生で今の父親に殺されてきたことが分かりました。

東大病院に入院し、脳の腫瘍を治療するための放射線治療と、分子標的薬による肺の治療が始まりました。一旦はステージ4Bまでガンが悪化しましたが、愛情を持ち感謝をしながら治療を受けました。魂の計画を教えてくれた友人がお見舞いに訪れ、自分の価値を認めていないことを指摘してきました。自分がもっと大きな存在であることを許して、無価値感を捨てるように言われました。退院は24回目の結婚記念日でした。直ぐに奥様と一緒に南伊勢に旅行し、大自然の中で「ビーイングタッチ」と呼ばれるヒーリングを3日間受けました。その後は奥様がヒーリングを覚えて施術してくれました。旅行から戻り精密検査を受けたところ、脳腫瘍が1/8の大きさになっていました。他のガンの部位もどんどん無くなってきていました。先生からは極めて寛解に近い状態と言われました。

自分を超えた大いなる存在と魂の計画への信頼、そして何より妻の献身的な看護と愛情、自分を心配してくれている息子さんや、両親、姉、お見舞いに来てくれた人たちへの想い、全ての力が源泉となって奇跡が訪れたのだと感じました。

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