佐藤 伝さんの新刊「チベット密教 命がホッとする生き方」を読んだ感想と概要

佐藤 伝さんは著作累計150万部突破のミリオンセラー作家であり、ユニークな問題解決と夢実現法の開発者としての講演活動を国内外で行っています。本書(株式会社 サンマーク出版)は、佐藤さんが幼少のころ、チベット ダライ・ラマ13世に仕えた祖父から聞いたことや本人の考察をもとに生き方についての指南書としてまとめられています。スピリチュアルな事例や表現は少ないながらも、気づきを与えてくれる良書です。

祖父の多田等観さんは秋田市の小さなお寺で生まれ、京都の西本願寺に手伝いに出されたときに、ダライ・ラマ13世が派遣したチベットの留学僧の世話をしたことがありました。それが縁で留学僧とともにチベットに入国し、ダライ・ラマ13世に10年間に渡り仕えました。薄暗い部屋の中で勉学に励み続けた結果、片目を失明しましたが、現地の僧侶でも30年はかかると言われるゲシュー(仏教哲学博士)の資格を10年で取得されました。帰国後はチベット仏教の学者として東大や東北大をはじめとするさまざまな大学で教鞭をとりました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E7%94%B0%E7%AD%89%E8%A6%B3

死んで極楽に行くのではなく、生きている今を極楽にせよ ― これがチベット仏教に代表される密教の根幹をなす教えです。人生で重要な選択を迫られた時は、苦しい道ではなく、魂がホッとする楽しいほうを選ぶようにします。それが宇宙のシナリオ(ブループリント)という波に乗った生き方です。宇宙のシナリオとは言葉を変えると、自分の身の回りに起こることに対して「いい・悪い」のジャッジをせずに受け止めることです。100%宇宙のシナリオを信じて、自分を委ねてしまえば、これ以上楽なことはありません。

私たちの魂は、宇宙エネルギーと一体になっています。密教では宇宙エネルギーのことを大日如来、量子論ではゼロポイントフィールドと呼んでいます。宇宙と一体になることで幸せが訪れ、分離すると不幸になります。分離のエネルギーで生きている人は、何かが足りないという不足感、欠乏感を生きる原動力にしていますから、いつまでたっても満足感がありません。では生きたまま、どうやって無尽蔵にある宇宙エネルギーと一体化できるかというと、それこそがまさしく宇宙のシナリオに沿って生きる生き方です。これを信じない人は、信じるようになるまで、苦しいことが起き続けることになります。恐れや心配はエゴのシナリオであり、こうなるはずだが、そうならなかったらどうしようというものです。

あるがままの自分であるかどうかを判断する方法は二つあり、一つはホッとしているかどうか、もう一つは良い方向に変化しているかどうかです。密教で一番大切だとされているのは、「幸せ」よりも上位の概念である「自由」です。何ものにもとらわれず、自由に行動できることこそ魂の本来の姿であり、それは変化そのものです。宇宙のシナリオ通りに生きていると、大きな流れとして進化する方向に向かっていきます。みなが繋がって一体になりながら、より良い方向に変化してゆくのです。

人の想いはエネルギーです。例えば朝、空を見て、今日は雨が降るんじゃないかなと思う人がたくさんいたとすると、みんなのエネルギーが雨を降らせることになります。あるいは、毎年行われるセンター試験や中学・高校の入学試験では良く雪が降ったり、電車やバスが遅れたりします。たくさんの人たちが、明日大雪が降ったらどうしようとネガティブな想いを馳せることで、結果的に大雪を招いています。つまり不安や恐怖などのネガティブな想いにふけるのではなく、ポジティブに焦点を当てるほうが、はるかに人生にプラスになることが分かります。

チベット密教では、少欲を満たさず大欲を満たせと言っています。つまり欲望を否定せず、大きな欲を追求しています。なぜなら欲望は否定すればするほど、かえって執着に繋がるからです。例えば「自分が幸せになりたい」が少欲であるとすると、「自分を含め身内や友だち、会社関係やライバルの幸せさえも徹底的に追求する」などが大欲になります。少欲を極大化すると、欲に対する執着はなくなり、結果的に願いが叶うことになります。

相手から怒られたり、ののしられたりなど、粗い波動を受けた時に、同じように言い返したりすれば、波動が共振し増幅して事態は収拾がつかなくなります。細やかな波動である穏やかな感情や口調で対応することで、大波は静まり、さざ波が広がります。本物の宝石は細やかな波動を出していて、それを身に着けていると自分の出す波動もきめ細かくなります。ダイヤモンドやクリスタル、金などからシャワーのように波動が自分に降り注がれていることをイメージするだけで、身につけたのと同じ効果があります。

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