バシャールが本当に伝えたいこと_5. 時間は伸縮自在である

19世紀初頭、アインシュタインが打ち出した相対性理論は、私たちが考える時間の概念に大きな衝撃を与える発見でした。普遍的だと考えられてきた時間が、実は変動する可能性があることが分かりました。そして現在の私たちの社会では、だんだん時間の概念が曖昧になりつつあります。なぜならば私たちの意識が3次元密度を越える波動域に到達しつつあるからです。3次元密度の世界では光が一番速い物質ですが、4次元密度の世界や他の多次元的世界ではそうとは限りません。つまりもっと速く移動する物質は他の次元にいくらでも見つけることができるのです。ただ今までの私たちの意識の延長として、それを発見できる状態にないだけ、それだけなのです。

私たちが何かに集中したり楽しいことをしたりなど生き生きとしながら行動している時は、時間が経つのが早いことに気がつきます。そもそもこの世には時間は存在しません。時間とは3次元密度を科学的に説明し易いように後付された概念であって、本来は伸縮自在であり決められた長さはないのです。だから時間が早く経っていると感じている時は本当に私たちの時間は短くなっています。例えば10年間経っていても感じた時間が1年であれば、あなたは1年間だけ歳をとることになります。

ポジティブに捉えるか捉えないかで時間の経過が大きく変わってきます。例えばネガティブな人よりも断然ポジティブな人の方が怪我や病気の治りが早いように、ポジティブな波動はネガティブな波動と違って、物事を統合させる性質があるのです。よってプロセスにかかる時間をシンプルにかつ大幅に短縮することが可能になります。思いがけなく仕事が順調にいったり、スムーズに帰宅出来たり、1週間があっという間に過ぎたりと、次元が上昇すればするほど、物事の過程がスピーディーに変化してゆくようになります。

プロのスポーツ選手がゾーンに入る時によく、自分以外のものがゆっくり動いて見えたり、五感が非常に敏感になったり、集中力が著しく上昇したりと、通常では考えられない体験をすることがありますが、これは100%今ここにフォーカスしていることにあります。つまり波動が上昇しているため、周りがスローダウンして見えるメカニズムです。ゾーンに入っている時、あなたは自分の体を完璧に操縦している瞬間でもあります。自分の視覚や聴覚を完璧に操縦できているあなたは、ありのままでいる瞬間を表しているというわけなのです。

1時間を長いと感じるかどうかはあなたの意識が決定しています。自分の体感した時間が実際に費やした時間ということになるのです。年齢の割に非常に若々しい人は、まさにこのメカニズムの中で生きています。自分に素直な気持ちでいることで通常の時間の経過を変化させて体験していることにあるのです。ですから生き生きとした日常を心がけることは、老化に向かう経過を著しくスローダウンさせてくれます。これが若さの秘訣となります。

非物質界の世界は時間の観念がありません。よってあなたの思いが瞬時に反映されてゆく世界となります。もっと厳密に言うと、あなたの信念に沿った現実が展開され、物質界で体験するような物が実ってゆく過程のない世界になります。でももちろんそのプロセスを意図的に体験することも可能です。例えば家を建てることにワクワクする人は体を使って家を作る過程を体験したりしますし、園芸が好きな人は野菜や果物が種や苗から成長する過程を楽しんだりします。

ダリル・アンカは一度も訪れたことのない街へ友人と出かけ、そこに滞在しました。ホテルマンに美味しいレストランの場所を聞いたところ、単純な道順で直ぐに着くとのことだったので徒歩でゆくことになりました。道中会話を楽しみながら、あっという間に予約時間内に目的地へたどり着いた二人は、機嫌良く食事を済ませてホテルへ戻ることに決めました。ところが歩いても歩いてもホテルは見当たらず、最終的にホテルへたどり着いた二人は、レストランとホテルまでの距離がゆうに1時間あっても着く距離ではなかったことを発見したのです。このように時間や空間を飛び越すことは意識を変えるだけで瞬時に可能であるということを、この体験が示しています。

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